2006.02.17 Friday
戦没学徒記念若人の広場03
![]() 戦没学徒記念若人の広場の内部空間を紹介します。収蔵品は運営者が管理できなくなったために立命館大学国際平和ミュージアムに寄贈されており、空っぽの展示ケースやイスなどの備品類がそこかしこに捨て置かれていました。その他に、引き取られなかった説明パネルが何枚か。 ![]() 内部空間はヴォールト天井の連なりによって力強く厳粛な雰囲気が生み出されています。隣り合うヴォールトの径が異なっていたり、この写真のようにヴォールトが円錐状になっていてさらに軸が傾いていたりと、かなり凝ったことをしていますね。 閉鎖的な内部空間は塹壕がモチーフと言われていますが、「RC構造物にスリット状の開口部」ならトーチカのイメージではないか、という気がします。いずれにせよ、暗くて狭いところで敵を待ち受けるその緊張感や閉塞感を空間的に昇華した丹下のデザイン力はさすが。記念館の閉鎖性と、展示を見終わって外に出たとたんに広がる絶景の開放感、そして慰霊碑の天を突くような上昇感。この展開は見事です。 ![]() なによりも驚いたのは屋根スラブが浮いていることです。壁・柱と屋根スラブの躯体が完全に分離しています。スリット状のランマはFIX。所々、破損しているのは震災で割れたのでしょうか(ベニヤで塞がれている部分)。 ![]() これは屋根スラブを支持している金物。しかし、近くで見てもどんなディテールなのかよく分かりません。なんか、単純に載っているだけのように見えるのですが、まさかそんなはずはないし。 ![]() 本来のメインエントランスだった場所に、このような「詩」が掲げられていました。作者は15歳の少年で、これを日誌に書いた翌日、動員先の工場で米軍機の攻撃を受けて死亡したとのこと。 芋でない 【関連サイト】 吉川勇一の個人ホームページ > 執筆文献 > 過去の執筆文献アルヒーフ > 6.「学生は死に、三菱は残った 淡路島南端のスリーダイヤ」 |





