2006.05.04 Thursday
倉敷市立美術館
![]() 倉敷市立美術館(くらしきしりつびじゅつかん) 旧 倉敷市庁舎 岡山県倉敷市中央2-6-1 (地図) 設計 丹下健三(たんげけんぞう) 竣工 1960(昭和35)年 丹下健三の建築といえば一般には代々木競技場や都庁舎といった国や時代を象徴するイメージがあります。しかし、(建築に詳しい人ならよく知っていますが)実は中国・四国地方にも丹下の初期作品がけっこうあって、どれも個性的な建物なのです。 写真の建物は倉敷市役所として1960年に完成したものの、後年、別の場所にできた新庁舎に市役所の機能は移転したため、1983(昭和58)年に美術館に転用されて現在に至ります。市役所から美術館への改築は倉敷出身の建築家である浦辺鎮太郎(うらべしずたろう)が手掛けました。
昨今、コンバージョンやリノベーションといって古い建物を改修して新たな価値を生み出す手法が注目を集めています。そのような概念がなかった時代に、安易に解体という選択をせずに美術館に転用した倉敷市の先見性は高く評価されるべきでしょう。東京都は丹下の設計した旧都庁舎をあっけなく解体してしまいましたね。
![]() おおっ、迫力ある庇だ。竣工当時はたぶんメインエントランスだったのでしょう。現在はレストランの客席になっていてここから出入りはできません。 ![]() ピロティはさほど広くありませんが、モダニズムの中に日本の伝統を感じさせる丹下らしいデザインがなされています。 ![]() エントランスホールの階段。壁面のデザインはル コルビュジエの引用ですね。丹下がいかにコルビュジエをリスペクトしていたか、一般の人にはあまり知られていないような気がします。「安藤忠雄の建築が好き」という人は、丹下と見比べてみるといろいろ面白い発見があるのではないでしょうか。 【関連サイト】 倉敷市立美術館 公式サイト 丹下健三・都市・建築計画研究所 > 作品 > 官公庁舎 > 倉敷市庁舎 ↑ Flash 凝りすぎで分かりにくい… ARC STYLE > 岡山県の建築物 > 倉敷市立美術館 |




