2006.12.27 Wednesday
旧 北九州市立自然史博物館分室01
![]() 旧 北九州市立自然史博物館分室 福岡県北九州市八幡東区尾倉3 撮影時期 2006年12月 今回から、北九州市内の戦後?の建物で詳細がよく分かっていないものを3件ほど紹介していきます。 旧 北九州市立自然史博物館分室は八幡市民会館(設計 村野藤吾)の裏にあります。しばらく前に建築巡りをしていた最中に見つけて以来、何となく気になっていました。一見しただけではありふれた官庁建築に思えますが、実はけっこうプロポーションがいい。その上、細部のデザインが妙に古めかしいのです。 【2007.1.20 追記】 この次のエントリー旧 北九州市立自然史博物館分室02のコメント欄にて、「八幡出身者」さんからこの建物は北九州水道組合公庁の庁舎で竣工は昭和30年頃とのご教示をいただきました。 ![]() この建物のことは『北九州の近代化遺産』巻末のリストにも掲載されていますが、竣工年は空欄になっています。これほどの建物が戦災を生き延びたのなら、近代建築として注目されないはずがないので、戦後の建物と考えるべきでしょう。昭和30年代かな。しかし、戦後の官庁建築で竣工年が不明とはちょっと珍しい話ですね。公文書を綿密に調べれば判明するだろうと思いますが、まだ詳しい調査を行っていないということでしょうか。それとも本当に記録が残っていないのかしら。※1 ※1同書は戦後の物件も扱っているので、リストに含めていてもおかしくはありません。内容を批判する意図はまったくありません。念のため。 北九州市の誕生は1963(昭和38)年。戦後の建築だとしても昭和38年より前に竣工した可能性が高いので、元は旧八幡市の施設だったのではないかと推測しています。だとすると、設計は八幡市の営繕でしょうか。 ![]() 細部から全体までバランスの取れた端正な外観は、大阪中央郵便局(設計 吉田鉄郎)など戦前の逓信省のモダニズム建築を思わせます。もしかすると設計者は逓信省営繕課の出身かも。 ![]() 突出した柱型がサッシュ間の見付より細いので、これは付柱のようです。立面が単調になることを避けるための処理でしょうか。外壁仕上げはモザイクタイル。 サッシュも竣工時のままでスチール製。左右が上げ下げで中央はFIX。正方形のマス目になるようにきれいに割り付けています。(続く) |





